top

works

exhibitions

resume

contact

「いのちは、生まれそして死んでいく。」
妖精の森ガラス美術館では、生と死という永遠の繰り返しの中で起こった二つの物語を展示します。一つは人形峠(鳥取県と岡山県の県境)で祀られている花崗岩で神と共存する世界。もう一方は人間の欲が増大したウランの世界です。私は手塚治虫による漫画「火の鳥」の世界観に影響を受け、「生命とは何か」、「人間とは何か」という問いの中で、人形峠を舞台とした新作「二つの世界の始まり」を制作しました。
戦後、アメリカ合衆国大統領、ドワイト・D・アイゼンハワーが演説で提唱した「平和のための原子力」という世の流れの中で、人形峠にある花崗岩地帯からウラン鉱の露頭が見つかり、昭和31年(1956年)に原子燃料公社(現在の日本原子力研究開発機構)が設立され、ウランの採掘から精錬までの科学技術がその地で行われました。しかし、昭和50年(1980年)半ば頃、そのウランに商業的価値がないことが判り、人形峠でウラン鉱の採掘は中止され、その土地には大量の放射性を帯びた残土の問題が残りました。戦後の人形峠では、様々な人間模様が政治も含めてありました。
現在、妖精の森ガラス美術館に併設するガラス工房では人形峠のウラン化合物を利用したウランガラスが熔解されています。本展では、そのウランガラスという物質を用い、またその土地で起こった物語を通して、生命の光や影、人間の希望や恐怖を想起させる世界をお楽しみください。


"The Beginning of the Two Worlds -Ningyou Pass-"
Fairywood Glass Museum, Okayama, Japan
March 25 - July 6, 2020

「二つの世界の始まり 人形峠編」
妖精の森ガラス美術館、岡山
2020年3月25日〜7月6日



"Door of Creation"
「創造の扉」
Uranium glass, a wooden packing box with an old miniature shrine, fluorescent UV Lamp Light
ウランガラス鋳造、木箱、古厨子、紫外線ライト
97 x 105 x 105 cm(HxWxD)



"The Beginning of the World"
「世界の始まり」
Uranium glass from Nigyou pass, control device with UV LED Light, aluminium duct hose, wood
宙吹きウランガラス(人形峠産)、アルミダクト、LED紫外線ライトなど
140 x 455 x 50 cm(HxWxD)



"The Beginning of the World"
「世界の始まり」
Granite stones from Nigyou pass, sacred shrine rope, wood, Manga on paper
花崗岩(人形峠産)、注連縄、紙に漫画など
70 x 364 x 50 cm(HxWxD)



"Mutation"
「突然変異」
Uranium glass and granite stone from Nigyou pass, sacred shrine rope
宙吹きウランガラス(人形峠産)、花崗岩(人形峠産)、注連縄(精麻)
28 x 18 x 12 cm(HxWxD)

top page

トップに戻る

© Koichi Matsufuji, All rights reserved